外国税額控除のやり方
2023年に初めて外国税額控除をやってみました。
手順を画像でまとめましたので参考になれば幸いです。
外国税額控除とは?については他に詳しいサイトがありますので省略します。
簡単に言うと、外国株投資による配当金は税金を外国と日本で2重課税されているため
外国での課税分の約10%を取り戻せます。という制度です。
今までは大した額ではなかったので捨ててきましたが、今年は合計で100万程度の
配当金を受け取ることができましたのでやってみました。
画像に表示されているデータのほとんどは加工したものですが
大体の前提はこのような状態の人です。
・会社員であり、給与収入以外はなく、年末調整をしている
・証券口座は申告分離課税の源泉徴収あり/なしである
(源泉徴収なしでも外国株配当金は受け取り時に課税されています)
・マイナンバーカードでe-taxによる確定申告を行う
・住宅ローン控除や生命保険料控除がある(どうでもいい要素ですが画像上に表れている)
それでは国税庁確定申告書作成コーナーの画像とともに説明していきます。
基本情報の入力
こんな感じで選択します
収入の入力
給与収入と配当収入を訂正ボタンから入力します
給与収入の入力
年始になると会社から配布される源泉徴収票があるはずです。
それをもとに入力していきます。
適当に年収1000万で他も大体の数字を入れています。
配当収入の入力
ここが少し厄介で、証券会社の仕様や口座の状態によって
特定口座年間取引報告書から入力するのか
配当等の年間支払通知書から入力するのか分岐します。
画面には源泉徴収ありの場合は前者から。と書かれていますが
私は源泉徴収ありの証券口座でも特定口座年間取引報告書には
配当金の記載がなく、配当等の年間支払通知書の方にだけ記載
がありました。迷いましたが、配当等の年間支払通知書に記載
されている金額を画像赤枠のところから入力しました。
※色々なサイトやYoutube、証券会社に問い合わせましたが
少なくとも証券会社は税金に関しては答えてくれませんし、
サイトやYoutubeも自分にピッタリ合った情報はないです。
一番間違いないのは税務署の確定申告相談窓口を予約することでしょう。
所得控除の入力
ここは(今回の前提通りの人は)何もする必要ありません。
税額控除・その他の項目の入力
本題のところです。訂正ボタンから画像のように入力しましょう。
赤枠の調整国外所得金額に「相手国の課税標準」の合計額を忘れず入力しましょう。
国名:米国
所得の種類:配当
税種目:源泉所得税
納付確定日:令和X年12月31日 ※12/31にしておけばOK
納付日:令和X年12月31日 ※12/31にしておけばOK
源泉・申告の区分:源泉
所得の計算期間:令和X年1月1日〜令和X年12月31日
相手国の課税標準:特定口座年間取引報告書or配当等の年間支払通知書に記載の配当所得額
左に係る外国所得税額:特定口座年間取引報告書or配当等の年間支払通知書に記載の配当所得税額
計算結果確認
ここで「還付される金額は、」が大体配当金の7〜8%に近い金額
になっていればOKです。色々な収入や控除に影響するため一概
には言えませんが、私の場合は7%強になっていました。
なぜ10%にならないかについては詳しく他のサイトなどで説明
がありますので気になる方は調べてください。
住民税入力
ここは記載内容に該当する方は赤枠から入力する必要があります。
が、前提の人であれば必要ないかと思います。
あとは流れで
還付金の振り込み方法などを入力して終わりです
振り込み結果
2023年は3/17に振り込まれました
最後に
このやり方で私は還付を受けることができましたが
全てが正しいやり方かは保証できません。
外国税額控除は証明書などを添付する必要もないため
税務署側もよほどおかしな申告でない限りは申告通りの
対応をするものと思われます。
繰り返しですが心配な方は税務署の確定申告相談コーナーへの
相談をオススメします。










